
20歳前後の頃、よく飲みに行っていた飲食店のマスターはピンクの洋服をサラッと着ていた。ビビットな色をなんの抵抗感もなく着れちゃう人だった。あと筋金入りの不良だった。カッコ良かった。
いつからかピンクは不良の色だと考えるようになった。
女性が着るより男性が着る方が魅力的に見える、不思議な色だなと思った。
お店でピンクは不良の色だ、と言うようになったのはこの人の影響が大きいと思う。

ピンクを作るデザイナーもすごいなと思った。数ある選択肢の中からピンクを選ぶ度胸が。
カッコつけたいんだかつけたくないんだか分からない、見る人によってはおちゃらけている様に見える色。
着れる人と着れない人がパックリ分かれる、人のエネルギーがいる色。

Bed jw Fordが今季発表したピンクパンツ。インパーテットプリーツが不思議な箇所に配置されていてシルエットとしても面白い。前シーズンのツナギをぶった斬った様な印象。左の膝下までジップが施されていて目も楽しい。Working class Theaterらしく色落ちさせて仕上げ。
トップス、インナー、靴は黒で。パンツだけ突然ピンクにしてみてください。
意外に着れちゃいますよ。