
もうすぐ天敵の夏がやってくる。Tシャツ以外の選択肢も探したい。穴が空いているのってどうでしょう? 4、5年前からちょこちょこ提案している、穴あきのシリーズ。穴あき、アナーキー。
もう10年以上前(!)、大学生の時に買ったギャルソンのスケスケのニット、当時の自分は上手く着こなせなかったな〜。買ったはいいけど、どう着ればいいか分からなかった。今思えば、ただ着るだけで良かったのかもしれない。あれはシンプルに勇気の問題だったな。
ここ数シーズンはメンズの小さいトレンド的な扱いにもなっている。それは当時の自分に勇気を与えてくれただろう。10年遅い。が、まだ間に合う。今日が残りの人生の中で最も若い日なのだから!
ということで、SUGARHILLのMESH CARDIGANです。



ファッショントレンドとして提案したいか?と言われると、そんなことはない。
四の五の言ってらんないくらい暑い、あの天敵の夏をどう乗りこなすのか?という問題に対する一つの答えを例示したい。穴が開いていないと無理なくらい暑いのだから。発想としては、あまりにも原始的で、アホの発想のようにも思える。「暑いから、服に穴開けちゃおうぜ〜」という、あまりにも軽やかで若く青臭いあのノリ。そして、その効果はテキメンである。
実際に着るとなると少しだけ勇気が必要だと思う。大学生の僕に必要だったように。
その代わり、一回、自分の中でOKが出てしまえば、そのあとは快適な穴開き生活が待っています。
あと、半袖に抵抗があったり、短パンに抵抗があったりする人!
肌を直接露出するのに抵抗があったり、着こなしが軽くなりすぎて、もう少しスタイルとして重さが欲しいなと思ったりする時、ありがたい存在になります。昨年の夏、Sulvamから発表されたメッシュニット、僕の夏の制服になりました。(そのニットにどデカい安全ピンを刺して着ていたのですが、それが25周年別注のSulvamの安全ピンの元ネタ?になりました)あまりにも着すぎてボロボロになったので、どうしようかと悩んでいます。
僕らが普段提案している洋服と比べて、耐久性はないかもしれない。引っかかったり、ほつれたりすることもあるかもしれない。が、是非とも劣化を、その破けたりほつれたりする様を、楽しんでいただければと思う。ダメージ加工やフェード加工を通して、SUGARHLLは劣化をカッコいいものだと提案し続けているのだから。
