
春の羽織り。冬→夏、夏→冬と2ターンしか季節を感じなくなってしまった、とよく耳にします。
確かに東京はそうかも。比較すると、仙台にはまだちゃんと春があるなと感じます。季節の境目が短くなっていっているのは事実だけど。というか、夏、長すぎ。
、、、これは洋服屋さんのエゴかもしれませんが、春の羽織りを諦めたくないんですよね〜。
理詰めで考えてみる。今年の仙台の4月はTシャツ一枚で出歩ける日はなかった。当然3月も。5月もこの調子で続くのなら、いっとき暑くなることはあっても、最低でも月の半分くらいは羽織りが必要になる。6月は梅雨だ。仙台の梅雨は意外に寒い。何年か前の梅雨時期、僕はフリースを着て出勤したことがある。となると、3月から5月中旬くらいまでは絶対に必要で、5~6月はたまに出動する洋服ということになる。多分、皆さんが考えているより、春の羽織りの出番は多い。
しかしながら、春の羽織りを諦めたくない理由は、実際に必要だからということではない。
カッコいいからだ。



光沢のあるネイビーのストライプ。ほんの少しだけ、ブラウンの糸が混ざっている。
「無骨な形に上品な生地を乗せた」とか、ありきたりの商売文句が正しい気もするが、それだけでこの洋服を説明しきったとは思えない。なんというか、もうちょっと可愛らしい服だと思う。柔らかいし、身頃下のギャザーのくしゅくしゅ感とか、ポケットにちょっとだけマチが付いていたりとか、袖のいってこいとか。普段バイクとか乗ってて、サングラスとかかけちゃってるし、日焼けもしてるコワモテの男の人がくしゃっと笑う時って、なんか可愛い感じするじゃないですか。あれです。あれを洋服にした感じがします。
ちなみにパンツもあります。

グレーもあります。



個人的には、グレーも悪くないなって思ってるのですが、どうでしょう?
セットアップで提案されたアイテムをセットアップのままおすすめすること、普段はあんまりないのですが、この洋服に関してはセットアップでの着用もおすすめさせてください。テーラードにスラックスじゃないセットアップ、着てみると思いがけない発見があると思いますよ。